ブーランジュリーアンサンブル(Boulangerie Ensemble)〜鎌倉
極上のバゲット、クロワッサンをパリのように気軽に楽しむ
2018年8月、鎌倉の長谷エリアにオープンしてまもなく5年の本格ブーランジュリー。
土地柄、観光客が多いなか、早朝7時から、バゲットやクロワッサン、パンドゥミのような食事パン、カンパーニュやセーグルなどのハード系まで、様々な種類のパンが焼き立てで並びます。
まさにパン好きにとってはこのうえなく“近所に欲しいお店”。
オーナーシェフ木原 暁さんはパリの人気店 “メゾン・ランドゥメンヌ”に一年以上勤めた経験から、朝の食卓のために焼き立てバゲットはもちろん、すべての食事用パンを提供するのはパン屋のつとめ、と考えます。
そのために毎日、夜中の1時半に作業をスタート。前日から仕込んだ生地を調え、焼きあげながら翌日の仕込みに入ります。
中村 悠人さんという敏腕セールスマネージャーを得たことで、一日を通して製造に集中できるのも強みとなっています。
そうしたお店のスペシャリテのひとつが“バゲットアンサンブル”。
東京オリンピックフランス代表に提供した本格バゲットです。
最高品質のフランス産小麦粉(la tradition française)と国産小麦粉を自家製酵母で仕込んだバゲットは、高温で焼きあげた深い褐色が印象的。外皮はバリっと歯切れよく、中はもっちりとほどよい水分が保たれ、小麦本来の甘みと“ジュワジュワ”と音を立てそうな口どけのよさがたまりません。
じっくりと24時間をかけて熟成させるにもかかわらず、「いつでも焼きたてを召しあがっていただくため」になんと焼き上がりは1日4回。
手間と時間を惜しまないうえに「生活に密着した食べものなので」と、手頃な価格で提供しているのには頭が下がります。
人気のクロワッサンは2種類。“クロワッサンジャポネ”は北海道産発酵バター”生地に和三盆糖ときなこを加えた和のテイストです。
“クロワッサンフランセ”はフランス最高級AOPバターを使用。やはり東京オリンピックフランス代表に選ばれた贅沢な味わい(スペシャリテ)。
その発酵バターのデリケートな風味を、最大限に引き出す特別な製法とは。
「まず加熱して溶かした焦がしバターを、再び冷たく固めてから生地に練り込み、さらに手を加えない発酵バターを数回折り込み・・」ようやく生地が仕上がります。
しっかりと焼きあげた何層もの生地は、歯ざわりも心地よく、カリッと音を立てながら、鼻腔を抜けるのは爽やかで甘い香り。その感動的も言える後味のよさは、パン好きでなくともハマるはず。
牛乳不使用。小麦の香り、甘みが楽しめる“パンドゥミ”はその外皮のおいしさから、ほとんどの方がリピートする食事パン。
3種類の国産小麦粉をブレンドした生地で、皮はサクッと軽やかに、中はほわっとまるで気泡が弾けるよう。絶妙なバランスが食事を引き立てます。
温め過ぎずに、皮の口あたりを堪能したい食パンです。
『生産者の方が丹精した食材の良さを、きちんと伝えるのがパン屋の役目』という木原さん。
すべての材料に敬意を払い、手間を惜しまずに日々の食卓に相応しい価格で提供することに心を砕いています。
前回に続き出店する「Boulangerie Ensemble」。その極上のパンを味わう絶好のチャンスです!
オススメパン・人気のパン
バゲットアンサンブル、
クロワッサンフランセ、クロワッサンジャポネ
パンドゥミ、パンドゥミセレアル、
ブリオッシュアテット、ブリオッシュナンテール、
パン・オ・フロマージュ、クロックムッシュなど