エキゾティックなレリーフを思わせる純白のデコレーション。
ウェディングドレスに添えたいほど美しく立体的なラインは、手づくりのクッキーひとつひとつにフリーハンドで描かれたもの。
ためらいながら口に入れると、思わず「おいしい!」。
クッキー作家、相原 愛さんが創作するのは食べることではじめて完結する、アイシングクッキーによるアート。
ベースのクッキーはオーガニック国産小麦粉や甜菜糖などの上質な材料を選び、自ら焼き上げる。
自然食材を使うことを心がけ、そのまま食べても満足のいくおいしさを目指すのは、
飾って愛でるだけでなく、食べものとしての味わいを楽しんでほしいから。
「賞味期限まで鑑賞した後はぜひ召しあがって、味わった後の余韻も楽しんでほしい。」とのこと。
美しいほど、印象的であるほど、儚く消えたあとの余韻は、よりいっそう鮮やかに感じられることでしょう。
ファッションデザイナーとして長く活躍していた相原さんが、クッキーアートの創作を始めたのは、妊娠を機に、10年ほど前のことになります。
次々と湧き上がるアイデアを、自らの手で創り上げることが可能なアイシングクッキー。
立体感のあるフォルム、そして食べてしまえば消えてしまう儚さに魅力を感じて、のめり込んでいきました。
いまもなお、その創作意欲は尽きることはありません。
そうした「Sai artcookies」のクッキーは、
旅した土地の文化と大地の色彩。
生活の中で出会った美しい自然。
感情から湧き出る未知の紋様。
五感を開いて感じた伸びやかなイメージ。
全てのデザインにストーリーがあります
素材そのものの色を中心に天然色素だけで調色したものもあれば、鳥や魚、虹など自然のモティーフから生まれた彩り豊かで心踊るデザインも生まれます。
冒頭に紹介した “朝露”は、静かな朝に露の流れる様とそれを受けて伸びゆく若葉からインスパイアされて生まれたデザイン。
下描きもなく心の思うままに描かれたもの。
ときにクリスマスや新年などシーズナルなデザインでは彩り豊かなアレンジも現れます。
子どもたちが目を輝かせている姿を見ると創作意欲がかき立てられるという相原さんは、デザインに悩むことはなく、次々とデザインが湧いてくるのだそう。
前回出店で大好評の「Sai artcookies」
創作意欲の赴くままにストーリーを奏でた、五感で楽しむアートをこの機会にぜひ!
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